WordPressを動かすサーバーとして有名なのはエックスサーバーやmixhostですが、2018年7月26日に新たに「カラフルボックス」というクラウド型のレンタルサーバーが誕生しました。
最近はどこのレンタルサーバーもスペックや性能が大差なくなってきている中、新しく誕生したカラフルボックスの特徴を同じクラウド型のサーバーのmixhostと比較しながら紹介していきたいと思います。
目次
カラフルボックスとmixhostの料金から見た比較
月額料金の比較
それぞれのプランを独断と偏見で近いプランで比較表にしてみました。
- プラン名
- ディスク容量
- CPUの数/メモリ容量
- 転送量目安
- 12ヶ月契約時の料金
カラフルボックス | mixhost |
BOX1 30GB 1CPU/1GB 1TB/月 580円/月最安値 | |
BOX2 100GB 3CPU/4GB 2TB/月 1,060円/月 | スタンダード 120GB 3CPU/4GB 2TB/月 980円/月最安値 |
BOX3 150GB 4CPU/6GB 3TB/月 1,780円/月 | |
BOX4 200GB 5CPU/8GB 4TB/月 2,380円/月 | プレミアム 240GB 5CPU/8GB 4TB/月 1,980円/月最安値 |
BOX5 250GB 6CPU/10GB 5TB/月 3,580円/月 | |
BOX6 300GB 7CPU/12GB 6TB/月 5,980円/月 | ビジネス 280GB 8CPU/12GB 6TB/月 3,980円/月最安値 |
BOX7 350GB 8CPU/16GB 7TB/月 8,380円/月 | ビジネスプラス 320GB 10CPU/16GB 7TB/月 7,980円/月最安値 |
BOX8 400GB 12CPU/32GB 8TB/月 16,780円/月 | エンタープライズ 360GB 12CPU/32GB 8TB/月 15,980円/月最安値 |
※料金はすべて12ヶ月契約で比較しています。
価格だけ見るとmixhostに優位性があります。
最安値が580円/月から始められるという点は良いかもしれませんが、これはmixhostは昔同じような安いプランが存在しましたがなくなってしまいました。
ですのでカラフルボックスも将来無くなる可能性もゼロではないでしょう。
36ヶ月契約の長期プランで金額を比較
36ヶ月契約の長期割引きプランで3つのプランを比較してみました。
カラフルボックス | mixhost |
BOX2 880円/月最安値 | スタンダード 880円/月最安値 |
BOX4 1,980円/月 | プレミアム 1,780円/月最安値 |
BOX6 4,980円/月 | ビジネス 3,580円/月最安値 |
mixhostが料金だけ見ると一つ飛び抜けているといった感じですね。
初期費用を比較
カラフルボックス | mixhost |
2,000円(1ヶ月契約のみ) 無料(3ヶ月以上の契約) | 無料 |
後発のカラフルボックスはやはりmixhostをかなり意識している感じですね。
3ヶ月未満でサーバーを契約することは稀と思うのでここはほぼ同じと言えるでしょう。
お試し期間の比較
カラフルボックス | mixhost |
30日間最長 | 10日間 |
このあたりからカラフルボックスの特徴がでてきました。
お試し期間中に様々なテストをじっくりやれることは重要で30日間は魅力です。
WordPress移行代行サービスの比較
カラフルボックス | mixhost |
1サイト12,800円 追加費用無し | 1サイト9,980円 SSL化済サイト+3,980円 非SSLからのSSL化+4,980円 困難なサーバーから+4,980円 |
どちらも移行代行サービスを行っていますが、カラフルボックスは追加費用無しという点が安心ですね。
サーバーの共通している仕様
それぞれサーバーの仕様については共通している部分が多いです。
- HTTP/2 & QUIC対応のLiteSpeed Webサーバー
- マルチドメイン・データベース・メールアドレス無制限
- SSL証明書はCOMODO社を採用
- コントロールパネルはcPanelを採用
- プラン変更が柔軟に行える。
このあたりはWordPressの高速化するグローバルスタンダード的な内容なので特筆すべきほどでは無いですね。
カラフルボックス独自の特徴
リージョンの選択が可能
通常サーバーを契約するときに使用するデータセンターは選べませんが、カラフルボックスのみ東日本と西日本の2つが選択可能です。
別のリージョンへのバックアップと復元が無料
カラフルボックスは自動バックアップ機能があり14日分のデータを保持できます。
またバックアップデータからの復元も無料です。
さらに先ほど説明した2つのリージョンがあるわけですが、それぞれ違うリージョンにバックアップをとってくれるので安心です。
ドメインの取得が同時に行える
カラフルボックスの場合ドメイン取得・管理サービスも行っているので別のドメイン会社でドメインを取得する必要などがなくカラフルボックス内でドメインの管理まで完了できます。
まとめ
カラフルボックスは2018年7月に誕生したサーバーなので他のレンタルサーバーのように実績が少ないのが現状です。
mixhostは99.99%の稼働率とうたいながら結構障害が発生しているのも事実です。
信頼を上げるには大規模障害を起こすことなく地道に運営してくしかありませんね。
ただLiteSpeed Webサーバー自体はmixhostがある程度実績を作ってくれているのでそれなりの安心材料になるかと思います。
価格的な差はほぼありませんのが、別のリージョンにバックアップが取れることはかなり優位性がありそうです。
2018年に発生した北海道を襲った震度7の地震では北海道全域が停電するほどでした。
実際この地震でさくらのデータセンターは一部サービスが停止しました。
地震の発生で北海道電力による特別高圧の送電が停止した。その際、「さくらの専用サーバ」の給電回路を収容している一部の無停止電源装置(UPS)で電源切替時に動作異常が発生し、「さくらの専用サーバ 石狩リージョン 第2ゾーン」の一部サービスが停止する障害が発生。
このような点からも万が一のことを考えると無料で別リージョンにバックアップは安心できると思います。